結果について
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午前10時1分 開会・開議
○委員長(
広瀬和彦君) おはようございます。
ただいまから、
厚生委員会を開会いたします。
これより議事に入ります。
所管事務調査のうち、報告第12号「
地方独立行政法人府中市
病院機構の
経営状況について」の件を議題といたします。
本案の概要について、提案者からの説明を求めます。
唐川健康福祉部長。
○
健康福祉部長(唐川平君) おはようございます。
報告第12号、
地方独立行政法人府中市
病院機構の
経営状況について、
地方自治法の規定により
説明書類を提出するものでございます。
補足説明については特にございません。よろしくお願いいたします。
○委員長(
広瀬和彦君) これより本案に対する質疑を行います。
質疑のある方は、順次御発言を願います。
水田委員。
○委員(水田豊君) この報告に病院の病床数の検証を報告されているところでございました。これは去年までも、検証がなかなかできていないという答弁がありまして、今回できてきたということでございますが、令和4年度計画74ページの表が検証の内容であるということであると、今現状の
府中市民病院の
診療科目、医師数と変わらないと見てとったんですが、何か相違点があるのか。現状でいくということなんでしょうか。
この検証結果というのは、これをもとに、
地域医療構想調整会議の中で、これを議論していくもとになる数字だと思うんですが、それで間違いないかとお尋ねします。
○委員長(
広瀬和彦君)
大森医療政策課長。
○
医療政策課長(
大森健司君) それでは、昨年9月頃の答弁、御質問等から、今なかなか議論が進んでいないということでございました。それについてお答えします。まず
厚生労働省から再検証が必要とされました、
府中市民病院の検証結果について現状等について御説明します。
病床機能等につきましては、
中期目標や
中期計画におきまして、
病院機構と連携を取りながら進めておりまして、
法人設立当時から見直しや変更に取り組んだ結果が、現在の
病床機能、病床数でございます。74ページの表ですけれども、これは
地方独立行政法人府中市
病院機構の令和4年度の
年度計画書でございます。
病床機能等におきましては、
病院機構と市で連携・協議を重ねまして、
病院機構等の分析結果等を踏まえまして、病床数を定めております。
当期中期目標計画中はこの
病床機能、病床数の
見直し変更は行わない方針で進めております。したがいまして、特に現状との変更点、相違等はございません。今後、福山・
府中医療構想調整会議の議論の再開につきましては、
一般質問で説明したとおりでございます。県
東部厚生環境事務所を事務局として県域の
現状分析から始めることとされておりまして、
医療機関の
現状課題や将来的な
運営方針などのアンケートの実施、専門家の県域の
データ分析、
ヒアリング調査が実施されることとなっております。病院の役割に応じた
診療機能、
病床機能等の確保に向け、機構と連携を図りながら、
地域医療構想調整会議での協議に臨みたいと考えております。
○委員長(
広瀬和彦君)
水田委員。
○委員(水田豊君) 74ページの表というのは、令和4年度の計画の表だと答弁いただきましたが、それと検証結果の表とはイコールなんでしょうか。その結果をもって、これから県が示されるスケジュールに沿って協議が進んでいくという理解でよろしいでしょうか。
○委員長(
広瀬和彦君)
大森医療政策課長。
○
医療政策課長(
大森健司君) 御質問いただきましたとおり、同じでございます。
○委員長(
広瀬和彦君)
水田委員。
○委員(水田豊君) 2点目でお伺いしたいんですけれども、この報告の中に
地域医療連携法人の設立を目指すという文言がございます。これは第3期
中期目標、市がつくるものの中にはなくて、病院がつくる第3期
中期計画の中にございます。この
地域医療連携法人の設立の目的は何か。また今現在どこまで進んでいるのか。また連携する相手は、地域的に見て当然
福山地域になると思いますが、
診療圏域が違う
府中北市民病院については、この
地域医療連携法人の中での配慮はどういうものがあるかについて、お伺いしたいと思います。
○委員長(
広瀬和彦君)
大森医療政策課長。
○
医療政策課長(
大森健司君) 御質問のまず設立の目的ですけれども、簡単に御説明しますと、
地域医療連携推進法人制度は、
医療機関相互間の
機能分担及び業務の連携を推進するための一つの選択肢、そうした新たな制度でございます。
進捗状況でございますけれども、府中市
病院機構では、枠組みをつくって議論を進めていくという
中期計画当初の考え方から、形にこだわらず必要な分野で必要な体制によって議論を積み上げていく方法が適しているという考え方に変わってきております。そうしたこともございまして、
地域医療連携推進法人の設立の議論は現在進んでおりません。そういった報告を受けております。
病院機構の二つの病院ですけれども、
医療圏域の結びつきですとか、連携している病院が違う、こうした事情がございます。
府中市民病院は福山方面の
医療機関との
連携強化、
府中北市民病院では、
北部医療機関との協力・連携により成果が出ております。市としましても、
地域完結型医療の実現を目指しまして、両病院の地域の実情に応じた連携を図ることが効果的であると考えております。
○委員長(
広瀬和彦君)
水田委員。
○委員(水田豊君) 次に決算について、数字についてなんですが、
営業外収益というところに数字がございますが、この中身が何かということ。それと
入院患者数の回復の見込みについてお伺いしたい。それと、決算において
コロナ関連の補助金の総額が幾らになっているのか。それと、補助金が出なくなったときといいますか、コロナが落ち着いたときにどうなっていくのか、見通しとその根拠を教えていただきたい。
最後に、
評価委員会の議事録の中に、ここ数年12月賞与への
資金確保のために、3億円の一時
借り入れをしたという説明がございました。これはいつからいつまでこういう実態があったのか。現金が足りないから
借り入れたということになろうかと思いますが、現金が今年度の決算では現金の過不足はどうだったのかについて。もう一点最後、1億何がしの黒字が出たということで、
前期繰越欠損金に充当しますと書いてあります。この
前期繰越欠損金に充当したという意味がいかなるものかについて、お聞かせ願いたいと思います。
繰越欠損金という文字だけで、病院が赤字であると誤解が生じる可能性がある。欠損金というんだからそれだけの現金を持ってきて、補填しなくちゃいけないんじゃないかと連想するわけなんですが、そういったところの関連、この
繰越欠損金の性質みたいなものを教えていただきたいと思います。
○委員長(
広瀬和彦君)
大森医療政策課長。
○
医療政策課長(
大森健司君) それではたくさん御質問いただきましたが、一度に御回答させていただいてよろしいでしょうか。
それでは一つ目、決算について、
営業外収益の中身は何かというところからお答えします。
営業外収益の内容について、これは報告集の20ページにございます。
損益計算書の中段の下、
営業外収益の科目で
運営費負担金収益として、1,166万1,055円を計上しております。これは、
長期借入金の
利息相当分の市の負担分を
営業外収益として計上しているものでございます。上のほうには市からの繰入金4億6,732万5,000円のうち、上のほうにあります
営業収益の
運営費負担金収益、この4億5,566万3,945円という数字と、先ほど言いました1,166万1,055円に振り分けて、科目に入れているところでございます。その
営業外収益に戻りまして、3,353万7,785円というのがございますが、これは
入院外費用、
テレビ代金ですとか、紙オムツの手数料ですとか、
府中市民病院の
院内保育利用者の利用料ですとか、それに対する補助金などでございます。
続きまして、
入院患者数の回復の見込みについてでございます。
府中市民病院はコロナへの
病床転用やコロナで入院を制限したこと、そうした原因がございまして、令和2年度と比較しますと、入院数は減っております。ただ、外科医などの招聘によりまして、
診療機能は上がっているものと考えておりますので、今後回復していくものと考えております。ただ一方、
府中北市民病院でございますけれども、これは
圏域人口の減少でありますとか、そういったことで
入院患者数は年々低減傾向にあります。コロナの影響だけではないと考えておりますので、この傾向は今後も続くと思われます。地域でしっかり御利用いただければと考えております。
続きまして、コロナの補助金が出なくなったときの影響、そういったことについて御回答します。まず
コロナ関連の補助金につきましては、37ページを御覧ください。この
コロナ患者の
受け入れ体制確保、
感染拡大、
病床確保、また
ワクチン接種に対するもので、さらに
医療機器の導入などでございまして、令和3年度の国、県、府中市からの
補助金総額といたしましては、ちょっとこの表とは若干違うんですけれども、約2億3,200万円となっております。
主な補助金の内訳といたしましては、この明細のところから、1行目1億3,144万6,290円でございますが、この補助金は
コロナ患者のために病床を確保していることに対して、交付される補助金でございます。
コロナ患者が入院されていない日数に、この確保している病床数に対して算定されるものと、もう
一つワクチン接種に係る費用に対しての補助金でございます。これが両方含まれております。
府中市民病院は、
コロナ病床用として、9床分の病床を転用しております。これに対して補助金が交付されていますけれども、この補助金は9床が不稼働となる場合に、
入院基本料や
室料差額といった収益が入ってこないことに対する補填でございます。
病床確保がなった場合には、通常の病室の稼働により収益の確保に努めることになります。そのほか、2行目の7,022万6,000円は
感染対策としての
医療機器の購入、4行目の1,209万円は
コロナ患者の受け入れを行うための
体制確保、給与とか委託料です。またその下の1,018万4,000円は、
コロナ患者に対応するなどした
医療従事者に対する
特殊勤務手当となっております。
このように、多額の補助金が交付されており、補助金がなくなったときの影響を心配されていることと思いますけれども、これら補助金は
新型コロナウイルス感染症が発生したことで、必要な支出に対するものでございます。基本的に補助金がないことがマイナスに働くものではないものと思っております。ただ、今後
患者獲得や
医療サービスをしっかり行いまして、
新型コロナウイルス感染症の状況や、
電気代等物価高騰に伴う影響等にも注視しながら、安心せず
経営努力を続けていくことが重要と考えており、市として必要な支援を継続して行ってまいります。
続いて資金繰りでございます。12月賞与の
資金確保のための3億円の一時借入金がいつからいつまで、また現金が足りているのか。そして黒字は
前期繰越欠損金に充当した意味は、赤字の性質はという御質問に対してお答えします。
病院機構の
経営状況におきましては、
一般質問でも御説明させていただいているとおり、それぞれの診療科の頑張りですとか、
医師確保などの努力によりまして、
経営状況は改善されてきております。今後も持続可能な
医療提供体制の確保に向けまして、安定的な
医師確保等に努めて、令和3年度に引き続き収益を確保、そして黒字化を継続し、資金、現金を確保することが重要と考えております。
さて、借入金について申しますと、
地方独立行政法人は法律上長期の
借り入れにつきましては、設立団体、いわゆる市以外からはできませんが、短期の
借り入れ、これは年度内に返済するものは、市以外でも
借り入れすることができます。長期の借入金につきましては、償還額が令和2年度をピークに改善されております。今後は機器の更新時期と新たな投資も考えられますので、
病院機構と十分協議しながら計画的に進めることとしております。
もう一つ、短期の
借り入れについててございます。先ほど来ありましたここ数年12月賞与の
資金確保のために、3億円の一時
借り入れをしたと。しかし、令和3年度はそれをせずに、資金を回すことができたという。これは
評価委員会での
病院事務局の説明が協議録にございまして、この
評価委員会の協議録は、今回の報告書にはございません。ホームページに載せております。この12月賞与の
資金確保といいますのは、12月の賞与時期は通常の普通の月と比較しまして、やはり多額の現金を必要としますので、病院の主な収入である
診療報酬の収入と、その
支払い等の収支のタイミングで、一時的に現金が賄えない場合に、
病院機構が
金融機関から短期に
借り入れするもので、
短期借り入れにつきましては、その年度に返済しているところです。
令和3年度の決算では
短期借り入れはありませんでしたが、設立の平成24年度からこれまで、平成28年度、令和元年、令和2年度と3回の
借り入れをしております。いずれも12月の賞与の支払いのためでございます。
続いて、現金は足りているのかですけれども、これは報告書の21ページの
キャッシュフローの計算書を御覧いただきたいと思います。令和3年度決算では、毎月の材料費や人件費を支払いまして、
診療報酬など医業収入や市からの繰入金4億6,732万5,000円ですとか、機器類の購入それに係る補助金など差し引きまして、一番下の
資金期末残高2億2,835万5,666円、この現金が期末の残高として残っております。令和3年度は一時的な
借り入れをすることなく現金は回っております。
続きまして、黒字の
前期繰越欠損金への充当でございます。黒字を欠損金に充当したとあるがどういう意味かということですけれども、これは報告書22ページを御覧いただきますと、利益の処分に関する書類でございます。令和2年度までのいわゆる
前期繰越欠損金、
累積赤字といいますか、これが5億9,735万9,038円に、このたびの当期の純利益、黒字の1億209万5,127円を充当したというものです。それによりまして、累積の欠損金、赤字が4億9,526万3,911円に減少したというものでございます。
この
累積欠損金につきましては、当市に係る
元利償還金いわゆる負債など、こうしたものは返済義務があるんですけれども、この
累積欠損金については、その額をそのままどこかに返済しなければならない、処理しなければならないという性質のものではございません。しかし、経営的にこれが積み上がるということは、経営的な問題があろうかと思います。また、これまで議会でも説明させていただきましたけれども、改めて説明しますと、
累積欠損金につきましては、各年度の
損益計算上における損失額が積み上がったものですけれども、この
損益計算書には
減価償却費ですとか、現金を伴わない支出も計上されております。
累積欠損金が幾らあるから、そのまま額を将来処理しなければならないというわけではございません。
黒字化によりまして、この
累積欠損金を減らしていくことはもちろんのことですけれども、それに加えて
病院経営には資金、現金面での安定が重要でございます。繰り返しになりますが、
医師確保など
経営努力により、安定した資金、
現金確保が重要であると考えております。
○委員長(
広瀬和彦君) ほかにありませんか。
〔ほかに質疑する者なし〕
○委員長(
広瀬和彦君) なければ、本案に対する質疑はこれにて終了いたします。
続いて、報告第13号「
地方独立行政法人府中市
病院機構の令和3年度の
業務実績に関する評価結果について」の件を議題といたします。
本案の概要について、提案者からの説明を求めます。
唐川健康福祉部長。
○
健康福祉部長(唐川平君) 報告第13号、
地方独立行政法人府中市
病院機構の令和3年度の
業務実績に関する評価結果について、
地方独立行政法人法の規定により報告をするものでございます。
補足説明は特にございません。よろしくお願いいたします。
○委員長(
広瀬和彦君) これより本案に対する質疑を行います。質疑のある方は、順次御発言を願います。ありませんか。
〔質疑する者なし〕
○委員長(
広瀬和彦君) なければ本案に対する質疑はこれにて終了いたします。
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
以上で、
厚生委員会の
所管事務調査の審査は終了いたしました。
委員長報告の作成につきましては、御一任願います。
以上で、
厚生委員会を
散会いたします。
午前10時27分
散会...